特別支援教育「基本のき」その1

特別支援教育

特別支援教育を行ってきて思ったのは,指導を行う上での心構えは基本的に通常学級と同じだけれども,より強く心に刻んでおきたいことがありました

今回はそのことに触れておくために,ぴったり当てはまる言葉を選んでみました

第二次世界大戦時の連合艦隊司令長官 山本五十六という人物を知っている方は多いと思います

彼の有名な言葉を紹介します

なお,言っておきますが私は軍国主義ではなく平和主義です

軍隊に興味があるわけではなく,彼の業績をテレビ,映画でたまたま目にした中から,その言葉に魅かれただけです

あくまでも言葉の引用のみの話です

人を指導する立場として,たいへん的を得た心得だなと思いました

子どもを教育するうえでも,とても大切にしたい言葉です

もちろん彼自身は子どもを教育することを念頭に置いて言ったのではなく,おそらくは大人,それも軍人に対する指導について述べたものではないかと思われます

そこで,具体的にどんな風に指導していたのかちょっと想像してみます

例えばこんなことを想像してみました

彼は海軍ですから,仮に若い軍人たちに魚雷の打ち方を指導すると仮定し,先程の言葉通りの場面を考えてみます

簡単にいうと以上のような流れです

古~~~~い日本の教え方だと,①または②だけ,つまりやって見せるだけであったり簡単に説明するだけであったりで,「あとは自分でなんとかしろ!」みたいな感じだったのではないでしょうか

「師匠の背中を見て技を盗め ぬ ふ ふ・・・・・・😏」

みたいなもんです

もしかしたらそれらに対する反発だったのかもしれません

現代の教育では,これら①~⑤は当たり前のことであり「基本のき」です

だけど,時々忘れることはありませんか?

私は時々うっかりしてました

特に④と⑤を・・・

「誉める」とは

「誉める」ってけっこう簡単なようで難しいです

少なくとも自分はそうでした

結局退職するまで,うまくいきませんでした

「誉める」とは,別の言い方で表すと「評価する」ことではないかと思っています

先ほどの魚雷の打ち方の例で考えてみます

訓練生たちが,うまく魚雷を装填し,狙い通り目標を攻撃できたとします

時代が時代ですし軍隊ですから

「やったね~!イエーイ!〇〇君バッチリ!」

なんて言うわけありません

「よろしい!」

「よくやった!」

ぐらいのことでしょう

それでも訓練生たちは,この言葉を励みに「よし,次もがんばろう」と思ったはずです

誉め言葉はいろいろあると思いますが,自分の行動がよかったのかいけなかったのか,どの程度よかったのかなど,評価をされると,次に向けて意欲を持って取り組もうとします

逆に評価されないと,

「よかったのだろうか,悪かったのだろうか,どっちなんだろう?」

とか迷ってしまいます

正しい方向に進んでいけない,つまり「人は動かじ」ということになるのではないかと思います

以上,山本五十六の言葉を簡単に分析してみました

「だからどうした?」

と言われそうです

これを小学校の指導,特別支援教育の指導へ結び付けて考えていきたいと思います

長くなりそうなので,次回の記事へ続きます

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