生活単元学習#2野菜作り「サツマイモ」おすすめの作り方

生活単元学習

サツマイモづくり おすすめポイントは
ズバリ 6つ!

特別支援学級に限らず 低学年の生活科でもお馴染みの野菜といえば サツマイモです。
サツマイモづくりは わりと簡単ですが ときに芋ができない「つるぼけ」といった症状になったり
大きくできたのはいいが あんまりおいしくない芋ができたりすることがあります。

今回おすすめするやりかたは 別記事の「生活単元学習#1野菜作りのおすすめ参考本」で紹介した本
「家庭菜園ビックリ教室」(井原 豊 著)
に出ているやり方を 自分なりにアレンジした「サンプ流」のやり方です。

では ポイントを1つずつ説明します。

買った苗から出た 新しい苗を使う

買った苗をそのまま植えてもいいのですが 短い苗を 直立ざし植え(垂直植え)するために 一旦仮植えします。
ひと月ほどして 伸びてきた先を 開いた葉3,4枚にして切って植えます。
このようなことをする理由は 「家庭菜園ビックリ教室」の著者も 言っておられますが 短い苗をとりたいからということと 植えたいときに元気な苗が 買った本数より多くとれるからです。

ここで サンプ流
苗はポット苗を購入

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園芸店やホームセンターへ行くと サツマイモの苗を購入できます。
たいていは 20~50本単位で売られています。
しかし 特別支援学級の場合 児童数が少ないですし 10本もあれば十分です。
そもそも そんなに植える場所がないのが普通だと思われます。

そこで 私はポット苗を購入し プランターで育て 必要な数に増やして 植えるようにしました。
畑に余裕があれば畑に なければなるべく大きなプランター それもなければ 普通サイズ(60cm幅)のプランターまたは 肥料袋に植えてもいいです。
普通の ツルの状態で購入した場合でも 同じようにできます。
当然ですが ポットの方が根付いた状態ですので 活着は早いです。
育ち方によりますが 私の場合1本のポット苗から 3~5本くらい苗がとれました。
デメリットは 1本あたり 200~400円くらいかかることです。

なお おすすめの 品種は鳴門金時なるときんとき「紅あずま」です。
※私が この2つしかやったことがなく ほかをおすすめできないだけで いろいろな品種を試してもいいかもしれません。

葉3枚をつけた短い苗を 直立ざし植え

「家庭菜園ビックリ教室」によると
①葉を三枚ほどつけて切り,しおれるまで放置。その後水で根元を湿らせ,一日屋内でとり置き。
②土にさしこんで手でギュッと根元を押さえて,水をかける。
③30センチの株間,ウネ幅1~1.4メートルで一条。
④発根した苗を使わないこと。苗のときの根は蛸足たこあしの原因になる。
とあります。

ここで サンプ流
切った苗を一晩水付け
出てきた根はちぎり取る
移植ごてでお手軽植え付け

まず,①のとおりにやると 私の場合しおれるどころか ほんとうに枯れたのではないかと思うほど 苗がクシャクシャになってしまいました。
貴重な苗を失うのがこわかったため 少しアレンジしました。

午前中 苗を切った後 屋内で放置。
午後 児童下校後 コップに水を入れ そこに一晩さしておきました
翌日には シャンとしています。

長く水にさしておくと 白い根が出てきます。
これをうっかりこのまま植えてしまい 全くイモができなかった失敗をしたことがあります。
出てきたすべての根をちぎってから 植えるようにしましょう。

植穴をあけたり 株と株の間をはかったりするために 移植ごてを使うと便利です。
児童が使う移植ごては だいたい30cmです。
株間30cmは 移植ごて一つ分です。

植えるときはまず 土の上からマルチシートごと 垂直に移植ごての根元まで 突き刺し そのまま左右に揺り動かします。
そうすると 口を開けたような穴が開くはずです。
その穴の上から 2枚の葉の付け根が 土の中に埋まるくらいの深さに苗をさしこんで 手でギュッと押さえつけて 水をかけたら終わりです。

注意点として 苗の先の若い芽まで全部土に埋めないようにしましょう。
葉の付け根が土に埋まるのが重要なのであって 葉全体が土に埋まってしまわないようにします。 

土はよく耕す

「井原 豊」さんは 不耕起栽培を推奨されてはいますが 基本 土の中にできる野菜の場合は 土を耕します
畝は 1m幅あれば十分。高さは高めがいいと思います。(30cmくらい)

黒マルチシートを張る

新しいものでも 古いボロボロのものでもかまわないので 黒マルチシートをはります。

メリット
・保湿効果があり 根の活着が早い。
・除草効果がある。
・畝が崩れにくい。
・土がベタベタになりにくく 収穫しやすい。

デメリット
・新しいものだと 植えるところを 切っておく必要がある。
・長い苗を植える場合(ななめ植え)植えにくい。
・収穫時 邪魔になる。
 植穴を切り広げるか マルチを破くか ツルを根元から切っておくか しないといけない。
・経費がかかる。

無肥料でよい

肥料は ほとんどの畑の場合 無肥料でいいと思います。
心配であれば 腐葉土 バークたい肥などを混ぜておくか 塩化カリを少し入れておきます。

雨前に植えることができればベスト

もし可能であれば 天気予報を調べ 雨が降る前に植えると 苗の活着が早くなります。

まとめ

サツマイモづくり おすすめポイントは ズバリ 6つ!
1.買った苗から出た 新しい苗を使う

サンプ流
苗はポット苗を購入


2.葉3枚をつけた短い苗を 直立ざし植え

サンプ流
切った苗を一晩水付け
出てきた根はちぎり取る
移植ごてでお手軽植え付け


3.土はよく耕す
4.黒マルチシートを張る
5.無肥料でよい
6.雨前に植えることができればベスト

もし苗を植えた後 枯れてしまったら 再育苗したところから また苗を切って植えることができます。
順調に活着したら 後は収穫まで ほったらかし。
これじゃ 子どもたちに育てている自覚が育たないな・・・と心配になるくらい。
そう思われる方は マルチを張っていないところから生えてくる草取りをしたり 水やりをしたりさせたらいいと思います。

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