#2【サッカー初心者が楽しむ】サンフレッチェレジーナ 観戦記 VS神戸

レジーナ

「気持ちには引力がある」試合 サンフレッチェレジーナ VS INAC神戸

2024.4.19 広島 VS 神戸

「気持ちには引力がある」は 元サンフレッチェ広島FCユース監督 森山佳郎さんの言葉だそうである 正にそんな試合だった サンフレッチェレジーナ VS INAC神戸 の観戦記です

本来であれば 選手に敬意を表し 「○○選手」というべきですが 敬称略とさせていただきます 選手のみなさん ご了承ください

試合結果 得点

広島 2 ー 0 神戸

☆得点

広島 前半12分 藤生

広島 前半34分 藤生

☆スターティングメンバー

GK 藤田 

DF 島袋 左山 市瀬 藤生

MF 立花 上野 小川 柳瀬 中嶋

FW 古賀

☆交代

古賀 → 李

島袋 → 渡邊

中嶋 → 早間

立花 → 高橋

柳瀬 → 笠原

個々の感想

個人的評価( 標準を3 5>4>3>2>1)

GK 藤田 4

なんなんだろうね。試合前の練習を見ていても ゼロで抑えるようには見えないんだけど 彼女が先発するようになってから 失点が少ない。被シュート数や枠内シュート数も少なくなっているのも その要因なのだが それはキーパーの力というよりも チームの力。しかし 2,3本好セーブをしたのも事実。藤田の場合 ちゃんと外へはじくから こぼれを押し込まれることもない。

DF 島袋 3.5

彼女らしいいい動きをしていたとは思った。攻撃面では中央へのパスを試みていたが あまりチャンスを構築できてはいなかった。守備では 相手にプレスをかけられても うまくいなすことができていたように思う。

DF 左山 4

体を張った守りで クリーンシートに貢献。

DF 市瀬 4

「佐々木翔か?」と思わせるような 相手の前でパスカットを試みていた。一度入れ替わられ 危うくピンチをまねきそうなときがあったが ヘディングでも競り勝つことが多く 闘えていた。

DF 藤生 4.5

この試合のWOM。2得点はどちらもコーナーキックからだが チームの約束事なのか 藤生はファーにポジションをとることになっているようだ。1点目は 上野のヘッドの反らしが流れてきたところを ワンタッチで合わせた。2点目は 相手がクリアして ラインを上げたところの逆をとって頭で合わせた。どうも どちらもあらかじめデザインされたもののような気がする。それを見事に決めて見せた。守備では 対面する相手が なでしこにも選ばれた守屋だったが 走り負けず サイド攻撃を機能させなかった。

MF 上野 4

毎試合安定したパフォーマンス。この試合も 右サイドからの攻撃や守備は彼女の力が大きい。1点目につながるコーナーからのヘディングは 反らしたと言われているが 後で映像を見ると あれはシュートにいってる。うまく当たらずそれが藤生の前に行ったようだが あそこで競り負けず フリーで打ったのが大きい。

MF 小川 3.5

終始落ち着いたプレーを見せた。プレッシャーを受け 危うい場面もあったが 周りのカバーリングにも助けられた。直接フリーキックでは シュートを打ってほしかった。

MF 柳瀬 3.5

試合開始当初 力が入りすぎているように見えた。徐々に力が抜けていったようだが 最後まで闘う気持ちを見せてくれた。ただ ボールを持った時の相手のプレスが速く 何度か倒されたり 奪われたりして苦しくなった時があった。それといつも気になっているのが ポジショニングなんだよな~・・・後ろの市瀬や藤生がボールを持った時 「そこじゃ パス出せないよ‥」ってとこにいる。左から組み立ててるとき 相手ボランチとサイドの間のスペースやサイドバックの裏をあんまりついていかない。今は出ていないが瀧澤が中盤の時は 常にサイドの裏をねらっていて うまく押し込めている。柳瀬は 少しはやってるんだけど 開いてることに 気づかないのか やらないのか できないのか・・・?

MF 立花 4

攻守に大活躍だった。2点目の 藤生へのクロス,見えていたのか 練習通りあげたのかはよくわからないが 絶妙のスピードと高さの見事なアシストだった。得点には至らなかったが 上野からだったかだれだったか一発のパスで右の背後をとった後の 古賀へのクロスもよかった。

MF 中嶋 3

毎試合 マークが厳しく 思うように仕事をさせてもらえない。そんな中でも 何度か縦への突破を試みていた。ただ 今日は決定的なチャンスは作れなかった。

MF 古賀 3

前からの守備はよくがんばっていた。だが中3日の試合で疲労があったのだろうか。ミスが目立った。立花からフリーでパスを受けたシュートチャンスでは トラップせずワンタッチで打ってほしかった。

FW 李 3.5

初めて 直にプレーを見た。最初の印象として わりと高さがあり フィジカルが強そうに見えた。シュートチャンスはなかったように思うが,ライン際へボールを持ち出し 相手ファールを獲得したプレーは 落ち着きを感じた。3年間うちの強化部がオファーを出し続けた選手である。これからもっと長い時間見てみたい選手だ。

DF 渡邊 3

前節も同じ右サイドに入っていた。タイプ的に島袋と似ている感じで このポジションも合っている気がする。何度か裏をとられそうでとられないプレーが続いたが,決定的な仕事はさせなかった。

MF 早間 3.5

直にプレーを見るのは初めて。だが よく思い出してみると テレビでは一度見ていた。全国女子高校サッカーの決勝戦 藤枝順心 対 十文字の試合。その試合は藤枝順心に主導権を握られ,あまり目立った活躍ではなかったが チームの中心で10番をつけており パスを出せたりシュートを打てたりする選手だなという印象。この日は 細かいボール裁きを見せていた。コーナー付近のフリーキックでいつも蹴っている小川と交代したので なんかやってくるのかなと思っていたら いきなり直接ゴールをねらってきた。自分の見ている位置からはっきり見えたが 完全に枠に行っていた。キーパーが山下でなかったら 入っていたかもしれない。

MF 高橋 3.5

1つあったシュート。ファーのポストに当たって出てしまった。あれがここ何か月も続いている彼女の状況を象徴しているよう。打っているコースも最高なんだけど・・・。だがうまく試合をまとめることができた。

MF 笠原 評価なし

前回ホームで見た時も 短い時間のプレーで 今回も10分程度。だが うわさ通り 相手との距離をうまくとり いい距離感でプレーできるなという印象。柳瀬が足を痛めた代わりに入ったようだが,次節も中2日だし 柳瀬と代わって先発してもいいのではないだろうか。

全体の感想

「気持ちには引力がある」
WEリーグカップ決勝戦,皇后杯準決勝で見せたような熱い闘いだった。
何を書いたらいいのか 言いたいことは山ほどある。

試合開始当初 レジーナの縦に急ぐ攻めが 相手にひっかかる。それを機に 立ち上がりは 神戸が押し込む展開に。神戸の試合ははっきり言って あまり見たことがない。が 皇后杯の埼玉戦と浦和戦は見た。その2試合の印象では 武器はサイドからの攻め上がり。だが 藤生が相手守屋に負けていない。逆サイドもなんとか粘っている。結局 前半神戸はシュートゼロ。押し込まれているようで 最後はやらせていない。逆に サンフレッチェは何度かカウンターを仕掛ける。得点は2本のコーナーキックから。

後半は 選手交代をして 神戸が攻め立ててきたが 枠内シュートはそんなになかったような気がする。2,3本藤田の好セーブで事なきを得た。それ以外はシュートに至る間際でレジーナの選手が寄せる寄せる。これまで何本もミドルレンジから打たれた反省によるものだろう。時間経過とともに 神戸の方にあせりが見え始める。いらいらしてファールを重ね始めた。レジーナも高橋のシュートや早間の直接ゴールを狙ったコーナーキックなど 惜しいチャンスがあったが 結局追加点は奪えず 終了のホイッスル。

終わってみれば 完勝といえるゲームだった。
いつもこんな試合ができれば もっと上位にいておかしくないチームなのに・・・と思ってしまう。
点をとらせたくない 勝ちたい という気持ちが 見ているこちらにも伝わってきた。
特に後半は 嫌な流れ なんとなく気持ちの悪い感じがしていたが,相手選手や味方選手にあたったボールが 不思議とこちら側に転がってくることが 何回も起きていた。

まさに「気持ちには引力がある」試合だった。

また ピースウイングスタジアム初のナイトゲーム。ビアガーデン開催や照明,音響の演出など クラブ側の貢献も見逃せない。

最後に 新スタジアム効果ではあるが,平日開催にもかかわらず3000人近くの観客が集まった。

レジーナサポーター 4.5

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