2Lペットボトル容器の作り方
前回 幼虫の成長に伴い 2Lペットボトルへ引っ越しさせた記事を書いた
第1回目の「特別支援学級担任のための『カブトムシ育て方日記』#1」でも触れたが 子どもにもできるように 改めてここに書くことにする
前回書いたペットボトル容器の作り方は 次の通り
1⃣2Lペットボトルの上部 カーブしている部分の下をぐるりと切る。
2⃣1周全部切らないで 1辺を切り残しておくと パクパク蓋代わりになって便利
3⃣キャップは外しておくか 少しゆるめておく。
※キャップを閉めていても 切り口から空気が入るので カブトムシは大丈夫みたい。
※春までは 切り口を軽くビニルテープで止めておく程度でいいが,夏は成虫になって出ていくので,切り口はテープでしっかり止めておく。
ここでは もう少し詳しく書いていく
準備
〇2Lペットボトル
〇カッターナイフ
〇はさみ(ペットボトル用でなくてもよい)
〇マジック
〇ビニルテープ
〇手袋
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ペットボトルにはいくつか種類がある
どれを使っても 幼虫の飼育は可能であるが 子どもたちが使うことを想定して より扱いやすいものを考えてみた
ペットボトル選びで大切なのは 硬さ(厚さ)
ここに3種類のペットボトルがある
写真では わかりにくいが 左が一番硬く 次に真ん中 右が一番やわらかい
自分がやってみて 一番いいと思ったのが 真ん中
〇硬めのペットボトル
利点は 何より丈夫で長持ち また 炭酸水などの圧に耐えるようにするため 炭酸飲料など 一番多く使われているみたい
子どもたちに「家から持ってきておいで」と頼むと 一番集まりやすい
欠点は 硬いため カッターナイフの刃が入りにくく はさみでもやや切りにくいところ
そして 一番の欠点はもう一つ
カブトムシの幼虫を育てる中で 糞を取り除いたり マットを追加したり 幼虫の状態を見たりするため 中身をごっそり出してみる必要がある
その際 ボトルの底にマットがこびりついて 取り出しにくいことがあるので ボトルをペコペコにぎってやるとポロッと出てきやすい
ボトルが硬いと 子どもの力ではやりにくいことがある
△やわらかいペットボトル
それに対して やわらかいペットボトルは利点と欠点が真逆
切りやすく 中のマットや幼虫を取り出すときも 子どもの力でペコペコやりやすい
欠点は 弱すぎること
もともと つぶしてリサイクルしやすいように作られているため かんたんにつぶれてしまう
誤って踏んづけようものなら 中の幼虫ごとつぶしかねない
一部の ミネラルウォーターだけに使われているようで 子どもたちに呼びかけても集まりにくいのではないだろうか
◎中くらいの硬さのペットボトル
先ほどの2種類の欠点を補うのがこれ
ただ これも一部の商品にしか使われていないようで 集めるのは難しいかも🤔
作り方
大人が作るのであれば 簡単
特に詳しい説明はいらないと思う
子どもに作らせることを想定し 少し注意点を含めて 説明していく
1⃣マジックで 切り込み線を書く
マットがたくさん入るように できるだけ上の方に切り込み線を書く
ただし キャップに向かって斜めになっている部分は避ける
でこぼこしているペットボトルが多いので 極端に曲がらないように注意する
切り込み線がないと ペットボトルをぐるっと1周まわって切るのは 難しい
慣れていないと 大人でも苦労する
初めからマジックで線を書いておくことで 切りやすくなる
2⃣カッターナイフで 切り込みを入れる
⚠️注意点
子どもの実態によるが ここからの作業は カッターナイフ はさみを使った作業であり ペットボトルの切り口も 意外とトゲトゲしているため 手に傷をつけやすい
手袋を着用するとよいと思う
カッターナイフは力を入れると その反動でケガをすることが多いので 軽くやること
少しだけ カッターナイフで切り込みを入れる
子どもが難しければ 大人がやればよい
はさみの刃が入る程度 数センチの切れ目でいい
鉛筆を持つようにして 切り取り線の同じ個所を 軽く数回刃を滑らせれば 何回目かでズボッと刃が入る
写真では 線の途中から切り込みを入れたが 「1周全部切らないで 1辺を切り残しておく」ようにしたいので 子どもに切らせる場合は 写真の赤い矢印のところへ切り込みを入れた方が切りやすい
この位置だと そのままゴールまで切り進んでいけばいいので
2⃣はさみで切り進める
蓋つきの容器にするため 1周全部切らないで 1辺を切り残しておく(だから 切り込み線もそういう風に書く)
今回は この写真のように 上から見て短い辺の部分を残してみた
以前作ったときは 長い辺の部分を残したが 硬いペットボトルだと 蓋を開けていても 反動ですぐ閉じてしまっていた
これだと いい感じに開きっぱなしになる
切り口が ガタガタにならないように切る方法
ペットボトルを はさみで切ると 必ずと言っていいほど 切り口がガタガタ ギザギザになる
これを 「完全に」とまではいかないが なるべくきれいに切る方法を考えた
△普通の切り方(ガタガタになる)
こうすると ほぼ間違いなく ガタガタになる
なぜそうなるのか
②までは いい
しかし 問題は③から④
②で 1回目に切れた一番端っこから 一旦はさみの刃をはなしてしまっている
だから 1回目にはさみを入れた赤の部分と 2回目にはさみを入れた青の部分にずれが生じ その結果ガタガタになってしまう
◎ガタガタにならない切り方
①は 同じ
問題はここから
あとは この繰り返し
多少 ガタガタになるかもしれないが あまり目立たなくなる
こうやって 切ったペットボトルが この写真
3⃣仕上げ
きれいに切ることができれば そのまま飼育容器として使用できる
ギザギザしたところが残ってしまった場合 後ではさみで細かく切り取ったり テープで補修したりすればいいと思う
後々 ケガをする元なので 必ずやっておきましょう
飼育容器としての 使い方
1⃣直射日光や雨のかからないところに立てておく
ペットボトルは 幅をとらない分 置きやすいように思う
ただ 倒れやすい😓
段ボール箱などに入れておくと 倒れないし断熱効果があっていい
あんまりたくさん詰めすぎると重くなるので注意
2⃣ペコペコ ボトルをもんで マット補充
月に1回くらい 糞を取り除き マットを補充する
新聞紙,ブルーシート,洗面器,たらい・・・など なんでもいいので マット受けにする
マットは ペットボトルにこびりついているが ペットボトルの側面をペコペコもむと 幼虫も一緒にボロッと出てくる
したがって あまり高いところから落とさないように注意
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