#5【サッカー初心者が楽しむ】サンフレッチェレジーナ 2023-2024 総括

レジーナ

2023~2024 サンフレッチェ広島レジーナ リーグ戦 総括

サンフレッチェ広島レジーナ 今シーズンの戦績から 課題と来シーズンへの展望を考察してみます

「WE LEAGUE Data Site」を参考にしました

順位表

順位チーム勝点試合勝 得点失点得失点差
三菱重工浦和レッズレディース5722185517+38
INAC神戸レオネッサ4922153912+27
日テレ・東京ベレーザ4622134718+29
アルビレックス新潟レディース4122132618+8
サンフレッチェ広島レジーナ31222625+1
ジェフ千葉レディース25221823ー5
大宮アルディージャVENTUS2522111732ー15
ちふれASエルフェン埼玉2322132029ー9
セレッソ大阪ヤンマーレディース2122131931ー12
10マイナビ仙台レディース2122112240ー18
11AC長野バルセイロ・レディース1822122140ー19
12ノジマステラ神奈川相模原1322151641ー25

この結果を見ると 相変わらずWEリーグは3強の強さが際立つ。

その中でアルビレックス新潟の健闘はお見事。

具体的に数字で見てみよう。

レジーナは勝ち点31で5位 ほぼ昨年並み。

ここで分かりにくいのが 勝点。

高いのか 物足りないのか。

そこで なじみのある2023年までのJリーグ18チーム34試合の場合に換算してみた。

レジーナ 22試合 勝点31 → 34試合 勝点48

悪くはない。

他チームで見ると 上位3チームでは

浦和 22試合 勝点57 → 34試合 勝点 88

神戸 22試合 勝点49 → 34試合 勝点 76

東京 22試合 勝点46 → 34試合 勝点 71

どれも優勝争いライン

一方で 6位以下では 6位の千葉が勝点25

22試合 勝点25 → 34試合 勝点 37

一気に残留争いライン

つまり 上位3チームで優勝争い

6位以下の7チームが残留争いをしているようなものなのだ!

戦績表

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チーム別戦績

H(ホーム) A(アウェイ)

チーム名 浦和神戸東京新潟千葉大宮埼玉大阪仙台長野相模原
広島H1●22〇02△21●21△10●20●21〇02△22〇02〇1
A0●2 0●11●22〇01△12〇11●22〇02〇10●11〇0

ホーム  4勝 4敗 3引き分け 得点14 失点14
アウェイ 5勝 5敗 1引き分け 得点12 失点11

ホーム アウェイとも 勝ち負け 得失点 ほぼいっしょ。

つまり ホームだろうがアウェイだろうが どこでやっても同じということ。

ちなみに 新スタジアムになってからは 3勝2敗2引き分け 得点9 失点7

若干 よくなっているか?

上位3チームに1勝4敗1引き分け 浦和 東京には1勝もできていない。

他の8チーム相手では8勝5敗3引き分け。

対戦チームでいうと 浦和 埼玉にダブルを受けているのは よくない。

特に埼玉。

しかしレフェリーには申し訳ないが どちらの対戦も 少しジャッジに問題があったと思っている。

大阪 相模原には 相性がいいようだ。

月別戦績

2023 11月  1勝 2敗
          ●VS長野0-1
          ●VS埼玉0-2
          ○VS大宮2-1
     12月  0勝 1敗 2引き分け
          △VS千葉1-1
          ●VS浦和1-2
          △VS東京2-2
2024  1月  1勝 0敗
          ○VS相模原2-1
      3月  1勝 3敗 2引き分け
          ●VS新潟1-2
          ●VS神戸0-1
          △VS仙台2-2
          ○VS大阪2-0

          前半戦 3勝 5敗 3引き分け 勝ち点12

          後半戦

          ●VS東京1-2
          △VS千葉1-1
      4月  2勝 2敗
          ○VS仙台2-1
          ○VS神戸2-0
          ●VS埼玉1-2
          ●VS浦和0-2
      5月  4勝 1敗
          ○VS長野2-0
          ○VS相模原1-0
          ●VS大宮0-2
          ○VS新潟2-0
          ○VS大阪1-0

          後半戦 6勝 敗 1引き分け 勝ち点19 

前半戦と後半戦の戦績を比べると まるでほぼ別のチーム。

後半戦立て直した要因は 失点数の減少か。

あるいは 新加入選手? 新スタジアム効果か?

得点数 前半戦 13 後半戦 13

失点数 前半戦 15 後半戦 10

試合データ

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1試合  平均得点 1.18 (新潟と並び リーグ4位)
     平均失点 1.14 (リーグ6位)

全試合  シュート数  210 (リーグ4位)
     被シュート数 178 (リーグ4位)

得点者  上野 真実 11
     古賀 花野 3
     高橋美夕紀 2
     松本茉奈加 2
     藤生 菜摘 2
     李 誠雅  2
     小川 愛  1
     中嶋 淑乃 1
     柳瀬 楓菜 1
     立花 葉  1

平均得失点数 シュート被シュート数 どれもほぼ中~上位。

ここまで 何もかも平均なのは ある意味おもしろい。

得点は 上野がチームのほぼ半数の得点を挙げている。

高橋の2点 中嶋の1点は ちょっと寂しい。

試合数を考えると 新加入の古賀,藤生,李3人で7得点はすばらしい。

来シーズンへの展望

ここまで いろいろ感想を書いてきたが 来シーズンに向けた展望を書きたいと思う

目標は優勝!

今シーズン「上位進出」「3強に食い込む」などと クラブは目標を掲げていたが 自分としてはズバリ「優勝をめざす!」もしくは「優勝争いをする!」と言ってほしいと思う

理由はいくつかあるのだが まず そう言わないと クラブ,選手,サポーターも「その気・・・」にならないように感じている

現実としてはかなり難しいということはわかっているが・・・

順位は5位と 前年度と同じであるが 勝点 得点 失点など 全て過去のシーズンを上回ってきており,決して不可能な目標ではない

WEリーグで優勝するためには 過去のデータから考えて 勝点50は必要だろう

当面 まずは勝点40を最低ラインに定め チーム作りをしてほしい

あくまでも 例えばの話であるが 具体的に言うと 全チームから1勝をあげると勝点33

勝点50までは それ以外 あと6勝以上である(かなり厳しい・・・😓

そのために 攻守両面から振り返りたい

「安い失点」の減少

データには表れていないところでは 今シーズンからじっくり観戦するようになって感じたことは「安い失点」「防ぐことができる失点」が多いなということ

失点パターンで印象に残っていること
・ペナルティエリア外からのミドル
・サイドからの長いクロスに 大外から合わされる
・人数は揃っていながら ゴール前ではっきりしないクリアからの失点

この3つだけで10失点以上あるのではないか

ミドルシュートとゴール前のクリアについては 後半戦かなり改善されていたように見えた

それが失点減につながっているように思う

攻撃面では 10人の得点者がいるが 上位チームはやはりもう少し多い

レジーナの場合 上野に頼り切りのケースが多く それだけに上野以外の得点が 今シーズンの倍以上ほしいところである

次に 戦術的なこと

開幕当初 4バックでスタートして途中 3バックに変更。(島袋のけががきっかけらしいが 定かではない)

それから再び4バックに戻して闘った

このチームの場合 見た感じ 4バックでも 3バックでも 基本攻撃の仕方は変わらない

むしろ使われた選手によって 闘い方が変わるようだ

主なパターンは 右は上野を軸に 立花あるいは松本といったウィングとサイドバックに 小川,渡邊ら中盤の選手とCBの左山が加わりながら攻撃を組み立て ウィングが縦へ走り クロスを上げる

左は 古賀や高橋など前線の選手とウィングの中嶋,中盤の柳瀬,小川,渡邊,瀧澤などとサイドバック CB市瀬が攻撃を組み立て ウィングが縦へ行く

基本はこれらのサイド攻撃が主体で 中央突破はあまり見られない

実際 総得点26点中 半数近くが サイドからの得点だと思う

そのためか 中嶋,立花らウィングは サイドラインいっぱいに広がっている

攻撃パターンを増やす!

昨シーズン7得点だった中嶋が 今シーズンは1得点だったように 対戦相手も研究してくるだろう

対策された中で 安定して上野が得点できたのには それなりの理由があるように思う

上野に限って言えば 彼女は 当然サイドからのクロスに合わせることができるし その精度も高い

頭で合わせたり ヒールで合わせたり スライディングで合わせたりと いろいろな合わせ方ができる

あるいは やや 遠目からの ミドルシュートも打てるし 前からのプレスでボールを奪ってからの得点もあった

こんな感じで いろいろな得点パターンを持っている

しかし 安定して得点できた上野といえども 今シーズンのように得点できる保証はない

そこで カギになるのは 攻撃パターンを増やすことではないだろうか

来シーズン チャレンジしてほしい攻撃ポイント

①クロスに対してニアで合わせる

②中盤,ボランチが ポケットをとる

③ボランチ,CBのミドルレンジからのシュート

④両サイドバックのあがり

⑤中盤は 簡単にボールを動かす

⑥クロスに対し2列目,3列目から入る

⑦クロスの精度を上げる

①クロスに対してニアで合わせる

理由はある

1年間 WEリーグを見て感じたことである

女子の場合 長いクロス つまりサイドライン際からの ファーサイドへのクロスなど キック力の問題があるのか 正確に合わせるのが難しいようだ

だったら ニアで合わせればいいものを あまり試みられていない

レジーナの強みはサイド攻撃であるが クロスに対してニアで合わせるのを ほとんど見たことがない

一度だけ あれは皇后杯だったかな 瀧澤のポケットをとったクロスから 上野がヒールで合わせたのがあった

あれくらいで ほとんど記憶にない

まず ニアに入っていく選手がいない

挑戦してほしい

②中盤,ボランチが ポケットをとる

この動きをすると得点への期待が一気に高まる

相手も嫌がるのではないか

瀧澤が 出ていた時は よくねらっていたように思う

最近では 柳瀬もチャレンジするようになった

③ボランチ,CBのミドルレンジからのシュート

リーグ戦終盤 小川が何本か見せてくれた

得点には至らなかったが これをもっと増やしてほしいし 佐山 市瀬のCBにも チャレンジしてほしい

そうすると 相手はサイド一辺倒でなく 中央からのシュートにも備えなくてはいけなくなる

④両サイドバックのあがり

近賀が右サイド,島袋が左サイドのときは やっていたように思うんだけど

最近あまり 見られなくなった

確かに 駆け上がってはいる

もっと深く入って クロスまでいってほしい

もしくは おとりになってもいいと思う

レジーナの場合 サイドからのクロスを ウィングの立花や中嶋ばかりがあげているから 中に人数を集められて はじかれてしまう

⑤中盤は 簡単にボールを動かす

今年の皇后杯の準決勝浦和戦 ハーフタイム おんなじことを 選手が言われたらしい

柳瀬,渡邊,小川,瀧澤など レジーナの中盤は 攻守の要である

逆に言えば 中盤の調子によって弱点にもなる

ここで もたもたしていて すぐにプレスを掛けられ 一転大ピンチ 冷や冷やしたことが何度かあった

「ワンタッチ ツータッチで ボールを動かす」「持ったらすぐスペースへ」を テンポよくできたらなと思う

⑥クロスに対し2列目,3列目から入る

①②と 合わせて 攻撃に厚みを持たせ かつ 決定力を上げるためにやってほしい

クロスを上げるとき よく見られたのは 中がFWとウィングだけで 相手に中を固められ シュートが入らない もしくは 打てないことがある

2列目,3列目から マイナスのクロスのシュートをねらうことによって 相手を広げたり 前に出させたりすることにもつながる

⑦クロスの精度を上げる

サイド攻撃を主体としているので これは必須

今のところ いいクロスを供給できる選手は 中嶋,島袋,近賀・・・ くらいしか 思い浮かばない

また,合わせる 合わせられないは 練習で高めていくしかない

突き詰めてほしい

以上である

まとめ

ここで 好き勝手にいろんなことを書いてきたが 本当のところ クラブ 選手 スタッフのみなさんに伝わるとは思っていない

単なる願望 妄想を楽しんで書かせていただきました

一人のサッカー好きのたわごとでした

来シーズンも 期待しています

レジーナの皆さん がんばってください

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